舞台『TRUMP』2015ver.感想3 reverse公演観ました。(11/21R)


舞台『TRUMP』2015ver. reverseも行ってきました。
reverseも良かった……!


以下,ネタバレ感想など。

truth ver.初日のざっくり感想はこちらに
  『TRUMP』2015ver.truth ver.初日の感想

これまでの公演との相違点と,その感想などはこちらに(truth ver.)
  『TRUMP』2015ver. これまでの公演との相違点と,その感想など。

『TRUMP』関連作品など,もろもろ紹介はこちらに(ネタバレなし)
  『TRUMP』関連作品など,もろもろ

『TRUMP』総括的な感想はこちらに。
  『TRUMP』総括的な。







reverseも良かった……!
2015年 『TRUMP』としては2回目,reverseとしては1回目の観劇でした。


reverseはギャグ成分がやや多め。

ウルがソフィにおどけて話しかけたり,頭ぽんぽんしたり,
アンジェリコとジョルジュ,モローがキャッキャウフフ,イエーイ! ハイタッチ! があったり。


以前の公演に比べると,これでもギャグは少なめですが,
truthに比べると,随分「以前の匂い」が漂っている気もしました。
ウルの柔和さ,アンジェリコのいっちゃってる感じも,以前の匂いに近いのかも。




truthは,初日の緊張感もあってか,重くて重くて重い感じ。本道を見せられた印象です。
reverseは,通算4公演目であったこともあってか,やや軽やか。笑ったり微笑ましく思ったり,多彩さを有しながら,最後のシーンに導かれる。



結局,どっちも好き……です……。
そして輪廻は繰り返されるのです……。





以下,ダラダラとネタバレ感想を。




reverseでは,アレンの性格が,今まで観た中で一番アホの子で,これは衝撃的でした。
陳内さんはDステで既に一度アレンを演じているので,その時と同じ「リア充風イケメンアレン」かと思ったのですが,全然違ってびっくり。


ただ,一緒の公演を観た方から「あのアレンは,幼い少年なのではないか」と聞いて,腑に落ちました。
アホというか,幼いのかな。幼い無邪気さ,無垢さがあのアレンだったのだろうか。
アレンが変わると、メリーベルの印象も変わります。
そういえば、Tの陳内クラウスも、クラン案内の前に、駄々っ子のような振る舞いがあったなあ。今回はどちらもそんなアプローチなのだろうか?

個人的に,Dステreverseの陳内さんの,ダンスで手を取る時の強引さが好きだったので,今回のキャラクターをみたとき「ああ,あれが観られないのか……」と早々に悲しく感じてしまいました。しかし,実際のシーンを観てみると,幼いながらにも強引にクラウスを翻弄してて,「やった! これだ!」と。観れて嬉しかった〜。


クラウスは,先生らしい雰囲気。
理知的な感じも纏っていました。そのせいで,最後で一気に狂ってしまうのが怖かった。
今回,アレンを失うシーンや,ソフィを噛むシーンなど,オペラグラスでがっつり観たのですが,すごい表情をしていました。


そういえば,死んだアレンが,起き上がるシーンが,とても綺麗で、驚きました。





ウルは,これまでの公演の中で,一番柔和だったような。
他のクラン生とも仲がいいし,「クランにいるみんなと友達だ」的な台詞もあった気がします。
その分,後半の狂気が恐ろしかったし,悲しかった。




今回の公演では,最後のウルとソフィが揉み合うところが,ひときわ印象的でした。
そのシーンは時間も長くなった気もします。そのせいもあり,今まで以上に濃厚なものになったなと。
ウルは本気でソフィを殺そうとしているし,ソフィは,ウルを止めようとしている。


……言葉にすると陳腐なものしか出てこないのですが,
通常の殺陣のような「殺し合い」「斬り合い」ではなく,
狂気に突き動かされている人間と,それを助けたい人間のやりとりが,すごくよかった。


(ただ,これがtruth配役だとまた違う印象です^^; 早乙女ウルは狂った分さらに強そう! ソフィがいつ刺されるかヒヤヒヤしました)





ラファエロは,以前のreverse公演と同じく,知的な印象に。
(その割に,アンジェリコに目潰ししてたな,そういうコミカルさもたのしかった)


reverseのデリコ兄弟は,とても柔和な二人。
truthが武骨な武闘派デリコ兄弟だったので,対照的な二つの兄弟になったかと。
marbleでシャッフルされるのがたのしみ!


ただ,以前のreverse公演であった,ラファエロがダリに向かって「あなたが撒いた種ではありませんか!」というセリフがありませんでした。
私,このセリフとても好きだったんです。
ダリへの反発というだけでなく,
ダンピールであることに翻弄される,悲しい運命を背負う弟を,ずっと見てきた兄だからこそのセリフだと思ったのですね。
「お前のせいでウルは苦しんでるのに,その言い草はなんだ!」というニュアンスもあるのではないかな。
まあ,今回は入ってないわけですが……。



アンジェリコとジョルジュとモローは,明るく狂ってる感じでいいです。
truthのアンジェリコは上品だったな〜と,reverseを観てより感じました。



ピエトロが長崎弁? に。
登場当初は,それにびっくりして会場ざわざわ&笑っていました。
長崎の方なのですね。途中,標準語にもどっていたことがあったけど,そのあたりも自然な長崎弁だったのかな〜。





実際に生で見てみて,reverseシステムは本当に面白いなと思いました。
とくに,「因果がある二人」という設定があるから,尚更に。
そもそも,そのような物語にしているのも心憎いです。


そういえば,冒頭の野盗とのダンスがなくなったような。
truthはあった気がするけど,気のせいかな(^^;
ギャグを増やしたため、省略されたとか?


とくに印象に残った人,シーンだけ書いてしまいましたが,また書けなかった分も書き足していけたら。