ヒルメスドット&第9話感想
『アルスラーン戦記』第9話。
ヒルメス追加。
ヒルメスは,意外にドット絵にするのが難しかった……。
銀仮面は,これまでのメディア化とはかなり変えてきたわけですが(以前のメディア化では,フルフェイスの銀仮面だった),この仮面も,また良いです。
気候的には,こちらの方がリアリティがあるんだろうなあ。
ヒルメスは,まさにこれからのキャラクターです。
アルスラーンと対を成すところもあるので,とてもたのしみです。
以下,8話「仮面の下」の感想は隠して。
いよいよ,改変がきてしまった……。
というのが,一番の感想でした。
漫画化した時点で,「アニメ化まで織り込み済みなんだろうな」と思ってたんですが,それにしてもアニメ化が早すぎた。
漫画家さんの事情で,減ページでの連載になってしまったから,アニメが追いつくのもしかたないのですけどね。
漫画の改変(というよりも,エピソードの膨らませ方)がよかっただけに,アニメでそこをあえて曲げられるともやっとします。
今回だと,とくにエトワールとの再会のシーン。
ああいう演出だと、アルスラーンとエラムがアホっぽくて……。
アルスラーンは,自分の保身はしない子だけど,だからといって自分の命がどんな意味を持ってるかを知らない子でもないし,
エラムも,不用意にアルスラーンを危険にさらしたりしないわけで,あそこは,普通に河辺での再会でよかったと思うんだけどな。
結局,それは本当に贅沢な悩みで,メディア化としては,20年近くの歳月を経てのスタートなんだから,
こうやって,アニメ化されてる時点で御の字だとは思うんですけど!!
ただ,原作が好きなだけに,「あえてなんで変えようとするの!?」という疑問がつきません。これは別にアルスラーン戦記だけではない。
アニメ化にはアニメ化の事情があるとは思うけれど,いい原作,いい漫画なんだから,まずはそれをそのまま届けてほしい。ただそれだけなのです。
と,愚痴愚痴したことばかり書いてしまいましたが,いよいよダリューンとヒルメスの第一戦。燃えた!
ナルサスの「名を聞いてくれぬのか」も,いいなあ。
物語としては,まだまだ途中なので仕方がないのですが,原作としてはここが第一巻のおしまい。
できれば「パルス王国は滅びた」とナレーションしてほしかったのですが,連続アニメーションとしては,さすがに難しかったようです。
以下,唐突に原作の展開をにおわせる発言なので,未読の方は避けてください。
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役者がそろってくるにつれ,本当にたまらんです。
第一巻は第一巻でおもしろいんですが,人間模様の厚みは,断然これからです。
第一巻では,こんな謎が多く頑なヒルメスにも,この後イリーナが現れて……。
天下無双で皮肉屋のナルサスの元には,アルフリードが現れて,エラムもそれに応じてキャラ崩壊しw (でもエラムとアルフリードもまた好き)
あー,やっぱり原作が大好きだーと思います。
アルスラーンとエトワールもそんな「一面しか見えなかった人物の,新たな側面を見いだす」という組み合わせの一つですが,今回は序盤からエトワールの出番が増えているので,今後の展開がどうなるかがたのしみです。
「ある日突然,エトワールというルシタニア兵を認識する」という展開も好きなんですけどね。
そう思うと,ダリューンは,あくまでダリューンだなあ。
セリカの姫との事情はどうなったのか,とても気になるんですが,さすがにもう原作には出てこないだろうし,そもそも外伝も完結しないしね。
でも,待ってます。待ってますよ。私はいつまでも待ってます。